天に返すということ

火葬場から戻りしな
家を空けれない日々に行きたかった店に
立ち寄った。
大したことないけど
待ってる者が居ないのでできる行為。

早く帰ろうよ
ご飯の時間だよって言う子がいない。

帰宅して、お骨を
いつもご飯を食べていた台に置いた。

しばらくはここに居てもらおうか。

最後に寝てたマットには
スヌーピーセブンイレブンのバーニーズ
を置いた。

寝るまで、あんまり悲しくならなかった。
楽しかったイメージで供養するんだって
教えてもらったから。

4月5日

なのに
目覚めると、悲しいじゃねーか。

供養の説に妙に納得したけど、他の
ことを忘れてた(朝に思い出した)。

「しゃもん」漫画の主人公の犬。
最後は安楽死するのだが
天に返すそのとき
ボスである主人公はしゃもんに
「振り向かずに行きなさい」と
最後の命令をしていた。
私はそれができなかった。
私が帰るまでここに居て、
逝かないでって声をかけた。
あいつのことだから
曲がり道で振り返り待っているかもしれない。

「天に返す」
その言葉を知っていれば安楽死に踏み切れたかな。
意味が分かるのは、今だからだろうか。

明日から天気が崩れるようなので
ウッシーに掛けていたタオルを朝のうちに
洗っておこうと
洗濯機に放り込んだけど、
ふわっと香る洗剤の匂いが
最期の姿と重なって泣けてしまった。
洗わずに少し干してから畳もう。

お水とご飯を供え仕事へ。

お昼に帰ってくる必要もないけど
帰って来て、お水を替えた。

楽しかったイメージで供養したいけど
全然できそうにない。
思い出すのは闘病で苦しかった姿ばかり。

悲しいなあ。

もう居ないなんてさ。

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去年の9月のキャンプ。
振り返り美人のあいつ。